さくっと新薬

新薬の情報をシンプルにまとめたい 詳細は添付文書を調べてね

薬局ヒヤリ・ハット共有すべき事例(2021年No11)

『疑義照会・処方医への情報提供、処方日数』

【事例詳細】

腎性貧血80代患者にダーブロック錠2mg30日分が初回処方された。添付文書上、投与開始後Hb濃度が目標範囲で安定するまでは、2週間に1回程度Hb濃度を確認することと記載あり。疑義照会の結果、14日分に処方変更になり、検査のため受診するよう患者に指示があった。

【推定される要因】

処方医の薬剤に関する知識不足

【薬局での取り組み】

添付文書の重要な基本的注意などを読み込んで理解、確認する

【機構からのポイント】

ダーブロック錠1,2,4,6mgは腎性貧血の治療薬。低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害剤。エベレンゾ錠20,50,100mgと同効薬。

重要な基本的注意には、投与中のHb濃度の検査頻度、Hb濃度の急激な上昇に対する注意、血圧のモニタリング、鉄欠乏時の鉄剤の投与などに関する記載がある。

用法用量が複雑で、食事の影響や相互作用にも注意を払う必要がある。

 

『疑義照会・処方医への情報提供、副作用』

【事例詳細】

70歳代患者にルセフィ錠2.5mgが初回処方。1週間後に電話で状況確認したところ、朝食服用しているが、口渇と頻尿(夜間4,5回)の訴えがあった。処方医に情報提供し、他薬へ変更を提案したところ、レパグリニド錠0.25mg「サワイ」へ変更になった。

【推定される要因】

ルセフィ錠2.5mgによる副作用発現の可能性

【薬局での取り組み】

当薬局では、糖尿病薬の初回処方、変更の患者に、1週間後に電話フォローアップを実施している。

【機構からのポイント】

2019年12月に薬剤師法、薬機法改正により、薬剤師は調剤時に限らず薬剤交付後も継続した薬学的管理が求められている。

本事業では「薬剤交付後の患者の状況をもとに処方医へ情報提供を行った事例」について分析を行っている。

http://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/pdf/report_2021_1_T002.pdf

 

一般用医薬品等、不適切な販売の回避(効能)』

【事例詳細】

アラセナSを購入のため、使用者の代理人が来局。過去に医師による口唇ヘルペスの診断・治療歴がないことがわかったため、販売できないと伝え、医療機関への受診を勧めた。

【背景・要因】

使用者は市販薬で対処できるという認識であったと考える。

【薬局から報告された改善策】

要指導医薬品や一般用医薬品を販売する際は、使用者の症状などの聴取を徹底する。要指導医薬品や一般用医薬品についての知識を深める。

【機構からのポイント】

薬剤師は、要指導医薬品や一般用医薬品の販売が使用者に適しているかを判断するために、店舗で扱っている要指導医薬品や一般用医薬品についての十分な知識を備えておくことが大切である。

要指導医薬品や一般用医薬品の使用で対処できる症状なのかを使用者だけで判断するのは難しい場合がある。使用者がセルフメディケーションを適切に実施するために、症状に合った医薬品の選択や使用上の注意の説明を行うなど、必要な支援を行うことは薬剤師の重要な役割である。