R3.11.26の中医協より(調剤報酬改定に関わること)
今回もキーワード、センテンスの抜粋です。
調剤料
技術料のうち調剤料が50%を超えている。薬学管理料は20%程度。
薬局での調剤業務のステップは
①患者情報等の分析・評価、②処方内容の薬学的分析、③調剤設計、④薬剤の調製・取りそろえ、⑤最終監査、⑥患者への服薬指導・薬剤の交付、⑦調剤録、薬歴の作成など
から構成されている。
このうち、①、②、③、⑥、⑦は、患者の状態や処方内容等に応じた薬剤師による薬学的判断を伴い、対人業務的な要素を含む
調剤料とは、処方内容の薬学的分析、医師への問合せ、薬剤調製などに係る技術料を評価したもの。
調剤基本料とは、医薬品の備蓄(廃棄、損耗を含む)、建物、調剤用機器等の体制整備に関する経費。
薬学管理料とは、薬剤情報提供文書を用いた説明・服薬指導、医療機関への情報提供、患者の残薬の整理等の業務に関する技術料。
論点:対人業務をより適切に評価していく観点から、調剤料とその加算の在り方をどう考えるか。
調剤基本料
処方箋の集中率が著しく高い薬局の調剤基本料の見直し
敷地内薬局等の調剤基本料の見直し
調剤基本料は医薬品の備蓄等の体制整備に関する経費を評価したものであり、その区分は薬局経営の「効率性」を踏まえて設定している。つまり、集中率が高いということは医薬品の種類が少なくてすむため経営効率がよいということ。
調剤基本料の区分は経営効率性。地域支援体制加算と後発医薬品調剤体制加算は薬局の機能に対する評価。
処方箋集中率があがるほど医薬品の備蓄種類は減る。
敷地内薬局の損益率は高い。
令和2年の改定後、20店舗以上のグループ薬局の損益率は増加している。300店舗以上の損益率の増加が最も大きい。
論点:同一グループ薬局の調剤基本料をどう考えるか。敷地内薬局の評価をどう考えるか。
地域支援体制加算
調剤基本料1とそれ以外では要件が異なる。
基本料1を算定している薬局で、届出が困難な理由として「実績要件」「24時間対応」が多かった。
基本料1以外を算定している薬局では、「実績要件」が多かった。
論点:地域支援体制加算と、新しく施行された地域連携薬局等の比較・あり方についてどう考えるか。基本料1とそれ以外を算定している薬局それぞれについて、地域への貢献という観点からどう考えるか。
その他
同一薬局の利用促進
在宅患者訪問薬剤管理指導